24時間365日ずっと稼働する工場でいかに工事するか

 近年「フードディフェンス」が食品製造における重要な課題になっています。
簡単に言えば製品内への異物の混入を防ぐことで、それぞれの工場がその対策に力を注いでいます。
当社は、大手パンメーカー工場の空調、給排水工事を数多く手がけていますが、その工事においても当然フードディフェンスに慎重に配慮しなければなりません。工事ではどうしてもホコリやチリが出てしまいますが、万が一にでもそれが製品に付着してはなりませんから、施工部分をシートで覆い隠すなどの養生をしできるだけ短時間で工事を完了させます。また、製品に匂いがついてもいけませんから、使う材料も慎重に選ばないといけません。 同じ「食」でもインスタントラーメンやドリンクなら日持ちがしますので、ストックをつくっておいて1カ月製造を止め、そのあいだに工事ができます。しかしパンの賞味期間は短いので、よほどのことがない限り製造ラインを止めることはできません。パンを製造しているその横で、チリ、ホコリ、匂いを一切出さす短期間で工事を終える――その対応において中島工業は豊富なノウハウを持っているのです。

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デザインエンジニアリング部 西浦 智明

工場で井戸水を使う大きな理由

 当社は井戸の掘削と濾過システムの設計・施工についても数多くの実績を持っています。
その内容については「ワイナリーの地下から」を見てください。 食関連の工場で井戸水を活用しているケースは多く、その理由の1つは公共の上水道の水よりも安いこと。 そして、もう1つの大きな理由は、井戸は地震に強いことです。汲み上げるポンプなどの機械が壊れることはあっても、井戸自体が崩壊することはまずありません。阪神・淡路大震災のときも東日本大震災のときも、壊れた井戸は全体のわずか数パーセントでした。

被災地における食の供給は、ビジネスを超えた社会的使命です。私たちのお客さまで
あるパン工場は万が一のときその使命を果たすために井戸を活用しており、中島工業はそれをしっかりサポートしているのです。

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工場内での技術伝承も私たちの仕事

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 配管や濾過システムなどに関する工場内でのセミナー、これも私たちの大事な仕事の1つ
だと捉えています。私を含め中島工業のスタッフが講師となり、配管や濾過システムなどの特長や活用法などを工場のみなさんにレクチャーしているのです。

私たちが講師を務める目的は大きく2つあります。
1つは専門知識の共有です。私たちは給排水、空調、濾過システム等の専門家ですから当然多くの情報やノウハウを持っています。それをみなさんにも知識として持っていただくのです。 もう1つは技術継承です。
操業して何十年という工場の場合、当初のスタッフの方はすでに退職してしまい、これまでのメンテナンスの経緯などは私たちのほうが詳しいというケースがあります。こうした情報を工場の若いスタッフの方に私たちから継承するのです。こうした活動は、工場のスタッフのみなさんとの信頼関係を深める上でも大切だと思っています。